看護師は患者さんの命に直結する職業ということもあり、心身共にハードワークだと言われています。そんな中、看護師の仕事で疲弊してうつ病を発症する人も少なくありません。

働いている以上、人間関係や仕事の重圧、身体的疲労などさまざまなストレスがあるものです。ただ、そこで大切なのが「うつかな?」と思った時点で放置せずきちんと適切な対応をとることです。

うつ病は対応が早ければ早いほど治りの時間も短くなります。そのため、見て見ぬふりをして放置しておくと症状はどんどん悪化し、回復も遅くなってしまいます。症状が悪化すると回復するまでに何年も時間がかかったり、酷い場合には治らず長く苦しみ続けることになるため、決して甘く見てはいけません。場合によっては休職、転職が求められる大変な病なので、この点についてはしっかりと心得ておきましょう。

うつ病を悪化させないためには、日頃からうつのサインを見逃さないことが大切です。朝起きられない、何もやる気がしない、ぼーっとして何も考えられないというような症状がある場合には、うつの可能性がかなり高くなっています。そういった場合、できるだけ早い段階で心療内科や精神科に相談に行くようにしましょう。

やる気が出ない、朝起きられないというようなことは、普通の日常でも起きることですが、それが毎日続いたり、ずっと心が辛くなっているような場合にはすでにうつの状態になってしまっている可能性があります。専門の先生に診てもらえば必要以上の不調を引き起こさずに済むだけでなく、自分の状態を客観的に知ることもできます。悪化してからの受診では無く、「おかしいな」と思ったらすぐに受診するようにしましょう。

中には、心療内科や精神科に行くことに対して抵抗を持ち、「自分はそんなことない」と否定してしまう人もいます。しかし、うつ病は誰にでも起きる病気です。とても元気だった人が突然、うつを発症することだってあります。異変を感じたら、とにかく医療機関を頼るようにすることが大事です。